ベッド数は4床で、特定集中治療室管理料を取得しています。
外科では心臓血管外科の術後や、リスクの高い消化器外科の術後、内科では重篤な心不全や大動脈解離、敗血症など多岐にわたる患者さんが入室します。
医師をはじめ看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士などの多職種で連携し、早期回復を目指し高度な治療と看護を提供しています。
患者さんやご家族の立場に立ち、思いに寄り添ったケアを大切にしています。
ICUダイアリー
ICUでは入室時から退院を見据え、SDH(健康の社会的決定要因)の視点で患者さんをとらえてケアを行っています。
ICUに入室した患者さんやご家族は、ICU退室後に認知機能障害やうつ、PTSD(心的外傷ストレス障害)などを発症するリスクがあることが報告されており、身体機能の低下も含めてPICS(集中治療後症候群)と呼ばれ、QOL(生活の質)の低下につながります。
そのため、当院ICUでは2016年からICUダイアリーという取り組みを始めました。患者さんの一日の様子や看護師の思いを、写真や文章で日記のように記録し、患者さんやご家族と共有しています。
患者さんからは、「記憶があいまいだったけれどこんな治療をしていたんだ」「ICUを出たあとも続けて日記を付けてるよ」などの言葉をいただき、ご家族からは「不安だったけれど、面会に行けない時の様子がわかってうれしい」「よく看てもらっている」など、とても好評をいただいています。