放射線科

職場使命

利用者、組合員、職員に対して、
放射線及び画像診断に関わる機器の管理を行い、
最適な医療画像情報を提供し貢献する。

業務紹介

当科は診療放射線技師18名、助手1名で構成され、診断や治療に役立つ画像の提供を心掛け、日々の業務に取り組んでいます。
またチーム医療を担う一員として、多職種との連携も大事にしています。 当院では高度な機器が多く稼働しています。その装置が持っているポテンシャルが発揮できるように、日々研鑽しています。また患者さんが安心して検査が行えるように心掛けています。

一般撮影

レントゲンと呼ばれるX線検査です。
被曝が少なく、迅速に撮影ができるため診療の第一段階として行われることが多い検査です。微量なX線を人体に照射し、通過したX線の強弱を画像化します。
X線は組織によって通過する度合いが異なり、骨はX線が通過しにくいので白く、肺はほとんど通過するため黒く写ります、筋肉や臓器はその中間にあたります。
モニタ診断に適した画像処理を導入しており、高精細モニタと併せてデジタル撮影のメリットを活かせるよう心掛けています。

骨密度

骨に含まれるカルシウムなどのミネラル成分の量、骨塩量を測定する検査です。骨塩量を面積で割った値が骨密度となります。
二種類のエネルギーのX線を照射し、それぞれについて透過したX線の強弱から骨密度を測定するDXA法で検査を行っています。骨粗しょう症の検査や治療効果の判定に使われますが、健康診断でも検査を行っています。

マンモグラフィ

マンモグラフィは、乳房を2枚の板に挟んで圧迫し、乳房X線撮影を行う検査です。少ない放射線量で、乳腺や病変をはっきりと写し出すために圧迫して撮影を行います。個人差はありますが、圧迫による痛みを伴います。 検査内容によって撮影方法が異なる場合がありますがMLO(内外斜位撮影)・CC(頭尾撮影)撮影が一般に行われています。MLOは乳腺全体を描出するのに優れ、MLOで写しにくい部分をCC撮影で補っています。

RF

X線透視撮影装置ともいいます。
一般にX線写真といわれるものと同じくX線を使った装置でありリアルタイムの動画像を得て、検査から治療まで多岐にわたり利用されています。 胃のバリウム検査をはじめ食道や胆のう、小腸や大腸などの消化器検査を内視鏡と併用した検査や治療も行っていたり、骨折や脱臼の整復、嚥下造影にも使われています。

CT

CT(Computed Tomography)検査はX線を利用して、身体を透過したX線の量をデータとして集めて、コンピュータで処理することによって、身体の断面画像を得る検査です。 現在多くの施設で実用化されている装置はマルチスライスCTと呼ばれ、短時間で広範囲を細かく撮影することができます。 それにより立体的な画像(3D画像)も容易にできるようになりました。
また、病変を詳しく調べるために腕の静脈からヨード造影剤という薬を注射しながら撮影をすることがあります。

MRI

MRI検査は、磁石と電波を用いて検査しています。
装置の特性から、強い磁石による金属の吸引・磁場の変動による神経刺激・電波による発熱(やけど)への注意が必要です。また、非常に動きに弱い検査となっています。

カテーテル

腕や足の血管からカテーテルという細い管をいれ、そこから薬剤(造影剤)を流して心臓の血管の状態や動きをみる検査です。心臓カテーテル検査で治療が必要となった場合は薬物療法、カテーテル治療法(バルーン療法、ステント療法、ローターブレータ療法など)外科療法などで治療を行います。 不整脈がある方にはペースメーカー治療や、専用のカテーテルを使用して不整脈の原因となっている個所に高周波の電流を流して焼き切ることで不整脈が出ないようにする治療(カテーテルアブレーション治療)を行います。

ハイブリッド手術室

ハイブリッド手術室とは、手術室の清潔さを保った状態でカテーテル装置がある部屋のことです。大動脈瘤のステントグラフト治療、下肢閉塞性動脈硬化症の血管内治療、ペースメーカー植え込み手術、静脈ポート植え込み、腹部アンギオ(TACE)などに使用しています。また、TAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation:カテーテル的大動脈弁植え込み術)も行っています。

取得認定・専門資格一覧

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資格 団体名 人数
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 日本乳がん検診精度管理中央機構 5
救急撮影認定技師 日本救急撮影技師認定機構 1
X線CT認定技師 日本X線CT専門技師認定機構 1
肺がんCT検診認定技師 肺がんCT検診認定機構 1
磁気共鳴(MR)専門技術者 日本磁気共鳴専門技術者認定機構 1
第1種放射線取扱主任者 原子力安全技術センター・文部科学省 2
日本救急医学会認定
ICLSインストラクター
日本救急医学会 3
放射線管理士 日本診療放射線技師会 2
放射線機器管理士 日本診療放射線技師会 2
医療画像情報精度管理士 日本診療放射線技師会 1
Ai認定診療放射線技師 日本診療放射線技師会 1
画像等手術支援
認定診療放射線技師
日本診療放射線技師会 2
被ばく相談員 日本診療放射線技師会 1

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実績

2021年度 2022年度 2023年度
一般撮影 34,188 33,518 32,816
骨密度 1,313 1,179 1,255
マンモ
グラフィ
157 110 106
RF 1,423 1,248 1,426
CT 11,651 11,083 11,272
MR 2,449 2,219 2,294
(共同利用) 336 282 239

※健診の検査数は除く

使用装置

一般撮影

一般撮影

  • 発生器
    キヤノンメディカルシステムズ株式会社 4台
  • 富士フィルムメディカル株式会社 DR装置CALNEO 4台

ポータブル

ポータブル

  • 日立ヘルスケア株式会社
    シリウス130HP(Console Advance MOBILE仕様) 1台
  • 富士フィルムメディカル株式会社
    FUJIFILM CALNEO AQRO 1台

骨密度装置

骨密度装置

  • GEヘルスケア・ジャパン株式会社
    PRODIGY Fuga-C

乳房撮影装置

乳房撮影装置

  • シーメンスヘルスケア株式会社
    MAMMOMAT Inspiration PRIME

X線透視撮影装置

X線透視撮影装置

  • キヤノンメディカルシステムズ株式会社
    Ultimax-i
  • 島津製作所
    SONIALVISIONG4 LX edition

X線CT装置

X線CT装置

  • 株式会社フィリップス・ジャパン Ingenuity CT Elite
    (64列128スライス)
  • 株式会社フィリップス・ジャパン Incisive CT Premium
    (64列128スライス)

MRI装置

MRI装置

  • シーメンスヘルスケア株式会社
    MAGNETOM Skyra(3.0T)

血管撮影装置

血管撮影装置

  • 株式会社フィリップス・ジャパン
    AZURION 7C12 2台

ハイブリッドオペ室装置

ハイブリッドオペ室装置

  • キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線循環器診断システムINFX-8000c/JP

移動型デジタル式汎用
X線透視診断装置

移動型デジタル式汎用X線透視診断装置

  • 島津製作所
    OPESCOPE ACTENO™ FD type
  • シーメンスヘルスケア株式会社
    Cios Select