~「人も家庭も街もみる」~
現在の医療は専門特化・細分化しているため特定の診療科ではなかなか診断がつかない症例や、高齢で多科並存疾患の症例、社会的な困難症例などが私たち総合診療科の専門領域です。もともと長野中央病院では開設以来、社会的な困難を抱えた患者さんに寄り添い、医療の提供はもとより社会的困難を行政や地域全体で支えるために専門科の枠組みを超えた総合的で全人的な医療を展開してきました。
その長年培ってきた経験を土台として総合診療科として診療を行っています。
~「人も家庭も街もみる」~
現在の医療は専門特化・細分化しているため特定の診療科ではなかなか診断がつかない症例や、高齢で多科並存疾患の症例、社会的な困難症例などが私たち総合診療科の専門領域です。もともと長野中央病院では開設以来、社会的な困難を抱えた患者さんに寄り添い、医療の提供はもとより社会的困難を行政や地域全体で支えるために専門科の枠組みを超えた総合的で全人的な医療を展開してきました。
その長年培ってきた経験を土台として総合診療科として診療を行っています。
①病院総合診療 ②家庭医療
③地域との協同
予約外来では開業医の先生方からの紹介患者さんを中心に多科並存疾患の高齢者や社会的・家庭環境の問題を抱えている患者さんの診療を行っています。疾患の鑑別診断はもとより患者さんの背景をみる総合診療科ならではの視点で診療を行っています。
急性期入院では総合診療病棟で緊急入院が必要な患者さんの診療を行っています。在院日数の長期化や在宅復帰の困難さ、再入院率の上昇など地域の高齢化に伴い急性期入院医療も複雑化してきています。
当病棟では多職種で行うカンファレンスで各専門職から出される意見をもとに今後の方針を決定するようにしています。そのため通常長期化する在院日数の短縮や在宅環境の整備、介護との連携など包括的な管理を行うことで問題解決を行っています。
また、多科並存疾患では各疾患の臓器別専門医と総合診療科がチームを組むことで臓器別の専門性と総合診療の専門性を合わせた医療の提供を行っています。在宅医療では少数ですが病院が行う必要のある患者さんへ訪問診療を行っています。
入退院を繰り返す症例、社会的に複雑な症例、化学療法など一般的に在宅への移行が困難と言われている患者さんは従来在宅復帰できずにいました。総合診療科では従来の枠組みでは困難であった症例を医療・介護・在宅の体制を整えて在宅復帰を院内外の多職種チームでサポートすることで訪問診療を行っています。
鑑別がつかない症例や高齢者の多科併存疾患(複数の診療科での治療が必要な症状)等、どの診療科にかかれば良いかわからない症例を全人的に治療しています。専門的な治療が必要となる場合には各科専門医と協力して診療にあたります。
42床の総合診療科専用の病棟を開設しており、入院での診断・治療が可能です。
腰の脊髄に針を刺し、骨髄内の液体を注射器で採取する検査です。貧血や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液疾患の診断に用いられます。
口または鼻から気管の中にカメラを入れて気管や気管支、肺の観察を行い、組織や細胞の採取を行う検査です。肺がんの診断や、感染症の診断ができます。
口から内視鏡と呼ばれる管を入れ、食道から胃、十二指腸まで観察を行う検査です。がんの診断の他にも病変部の切除や検体の採取、止血、異物除去等も行うことが可能です。
肛門から内視鏡と呼ばれる管を入れて大腸全体を観察する検査です。がんやポリープ、潰瘍性大腸炎等の診断やポリペクトミー等の手術にも用いられます。
CT(Computed Tomography)検査はX線を利用して、身体を透過したX線の量をデータとして集めて、コンピュータで処理することによって、身体の断面画像を得る検査です。普通のレントゲン写真よりもより細かく体内の情報を得ることができます。現在多くの施設で実用化されている装置はマルチスライスCTと呼ばれ、短時間で広範囲を細かく撮影することができます。
それにより立体的な画像(3D画像)も容易にできるようになりました。 また、病変を詳しく調べるために腕の静脈からヨード造影剤という薬を注射しながら撮影をすることがあります。
総合診療科部長
2014年卒
2016年卒
2018年卒
2020年卒
2021年卒
非常勤医師
2010年卒
非常勤医師
2011年卒
非常勤医師・南長池診療所勤務
2010年卒
感染症および寄生虫症 | 34名 |
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新生物(腫瘍) | 17名 |
血液および造血器の疾患ならびに免疫機構の障害 | 8名 |
内分泌、栄養および代謝疾患 | 69名 |
精神および行動の障害 | 18名 |
神経系の疾患 | 15名 |
耳および乳様突起の疾患 | 4名 |
循環器系の疾患 | 181名 |
呼吸器系の疾患 | 103名 |
消化器系の疾患 | 52名 |
皮膚および皮下組織の疾患 | 16名 |
筋骨格系および結合組織の疾患 | 36名 |
腎尿路生殖器系の疾患 | 52名 |
先天奇形、変形及び染色体異常 | 2名 |
症状,徴候および異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの | 10名 |
損傷、中毒およびその他の外因の影響 | 10名 |
その他入院 | 22名 |