お薬を飲むときの飲み物は?
2023年03月01日
「薬をお茶で飲んでもいい?」尋ねられることの多い質問です。
一般的に飲み薬は、コップ1杯程度(約200cc)の水か、白湯と一緒に飲むことが基本です。これは、お薬を水で溶かして吸収しやすくするためです。
まれに、水なしでそのまま飲むツワモノさんがいらっしゃいますが、水なしで溶けるタイプのお薬(口腔崩壊錠など)以外は、お薬がのどや食道に引っかかり潰瘍になる恐れがあるため、十分な水で飲む必要があります。
さて、お茶とお薬の飲み合わせですが、実はあまり影響がないといわれています。 貧血を治療するための「鉄剤」というお薬は、お茶に含まれるタンニン(カテキン)とくっつき、吸収されにくくなることが知られていますが、一方で貧血の改善に差はないという報告があります。濃いお茶にはタンニンが多く含まれるため、毎回濃いお茶で飲むのは避けていただければ、「鉄剤」でもお茶で飲んでかまいません。大切なことは、お薬を毎日飲むことです。