透析のはなし

透析のはなし

2021年05月01日

腎臓の働きが、さまざまな原因で徐々に悪くなる病気を慢性腎臓病と呼び、腎臓の機能が10%程度になると透析治療や腎臓移植が必要となります。
 透析治療は大きく分けて「血液透析」と「腹膜透析」があります。今回は血液透析について紹介します。
 血液透析は、週3回程度医療機関へ通って治療を行います。1回の治療時間は4時間程度です。血液を体の外に取り出し、ダイアライザと呼ばれる透析器(フィルター)を通すことによって、血液中の余分な水分や老廃物を取り除き血液をきれいにします。きれいになった血液は、再び体の中に戻されます。
 血液を外に取り出すために、動脈と静脈をつなぎ合わせて、血液がたくさん流れる太い血管(内シャント)を造る手術をし、血液透析を行うたびに、直径約2㎜程度の針を2本穿刺する必要があります。また自宅に機械を設置し、自分や家族が行う「在宅血液透析」という方法もあります。