PCR検査とは?

PCR検査とは?

2021年10月01日

新型コロナウイルスの検査方法の一つとしてよく耳にするようになりましたが、正式名称を「ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)」といいます。PCR検査は、ウイルスなど生物の存在を確認するために遺伝子の検出を行います。
 すべての生物は各々異なるDNAやRNAという遺伝子で構成されていますが、遺伝子そのものは極微量であり、そのままでは検出することは難しいものです。そこでPCR検査では、ポリメラーゼという酵素の働きを利用して加熱や冷却を繰り返し、目的とする遺伝子の特定の部分を連鎖的に増幅して検出します。他の検査に比べると感度が高く、結果が陽性であれば存在がほぼ確認できたといえます。
 一方、陰性であっても存在しないとは言い切れません。新型コロナウイルス検査の場合、検体を採取したときにウイルスが採れていなかったり、感染直後では増幅しても検出できない程まだウイルス量が少ない等が陰性になってしまう原因として考えられます。
 PCR検査は、他にも遺伝子疾患の検査や食品検査、犯罪捜査などさまざまな場面で実施されています。