おしっこの色からわかること
2023年06月01日
普段、自分の尿の色を見ることはありますか?健康な人の尿の色はうすい黄色からむぎわら色ですが、起床時や汗をたくさんかくような運動後には脱水気味となるため少し色の濃い尿が出ます。その他、食事や飲んでいるお薬によっても色が変化することはあり、いつもと違うことが即異常ではありませんが、注意したい色もあります。
例えば、ピンク色や赤色はいわゆる血尿の状態で、尿が排泄されるまでの間に出血が起きている可能性があります。また、白っぽく濁にごり臭いも強い場合には膀胱炎などが疑われ、尿の中に白血球や細菌が混ざっていることがあります。 このような場合、受診をすると尿をコップに採って検査を行います。まずは、尿試験紙というリトマス紙のようなものを使い、血液成分やタンパク、糖などの有無を調べます。次に、尿沈ち ん渣さ 検査という尿の中の細胞成分を顕微鏡で観察することで、赤血球や白血球がどのくらい出ているか、細菌がいるか等を確認します。これらの結果が病気の原因を特定する一助となります。
ただし、尿の色に問題がなくても何かの病気が隠れていることもありますので、健診などで定期的に尿検査を行うことが重要です。