カテーテル検査の 止血について

カテーテル検査の 止血について

2023年08月01日

心臓カテーテル検査は、おもに虚血性心疾患の診断を行います。カテーテルとは、直径約1.7㎜程度の細い管のことで、この管を手首・肘・鼠径の動脈から挿入します。検査・手術の内容にもよりますが、8割程度の患者さんが手首の動脈からカテーテルを挿入します。
 検査後は空気の圧力で止血を行うバンドを手首に巻きます。状況により手首を固定するための添え木を併用します。はじめはきつく感じますが、止血を確認しながら時間毎、空気を抜き緩めていきますので、ご了承ください。平均4時間程度で止血されます。
 動脈は非常に圧力の強い血管で、一般的な採血で針を刺す静脈と違い止血に時間がかかります。止血中は手首を動かすことは避けていただきますが、歩行や食事などは通常通り行えます。
 順調に止血が行えた場合でも、検査後〝あざ〟になることがありますが、数日から数週間で消失します。